ユニジャパン
文化庁 令和四年度日本映画の海外発信事業
「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」
派遣監督3名を決定


文化庁 令和四年度日本映画の海外発信事業「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」において、ベルリン国際映画祭及び併設見本市へ派遣する映画監督3名が決定しました。

本事業では、この数年国内外においてめざましい活躍をみせている若手日本人映画監督を対象に参加を募り(*)、審査を行った上で3名の監督を選抜しました。 選抜された川和田監督、佐藤監督、野原監督は、第73回ベルリン国際映画祭及び併設見本市「ヨーロピアン・フィルム・マーケット2023」に現地参加し、プロモーション活動を行うことにより、自身の知名度の向上及び国際的な業界関係者とのネットワークの構築を図ります。映画祭・見本市の視察を通し国際的な映画産業への見識を深め、今後の国内外での活動の糧としていただくとともに、後日この機会に得た学びを映画製作者へ共有していただく予定です。

(*)本事業への応募条件は、令和元年以降に国内外の対象映画祭の長編部門に出品実績があり、劇場公開した長編監督作品が3本以内の日本人映画監督で、参加時にピッチする企画(アニメーション、ドキュメンタリーを除く)があることとしました

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■参加する映画監督(3名) ※五十音順
川和田 恵真(かわわだ えま)
1991年生まれ、千葉県出身。イギリス人の父親と日本人の母親を持つ。早稲田大学卒業後、 2014年から「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助手を務める。2018年の第23 回釜山国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」で、アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。2022年、『マイスモールランド』で商業⻑編映画デビュー。第 72 回ベルリン国際映画祭に正式招待され、アムネスティ国際映画賞スペシャルメンションを授与された。

佐藤 快磨(さとう たくま)
1989年生まれ、秋田県出身。初の長編監督作『ガンバレとかうるせぇ』(14)が、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞、第19回釜山国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、国内外の様々な映画祭に参加。文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2015』に選ばれ、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』(16)を監督。『泣く子はいねぇが』(20)が長編劇場映画デビュー作となり、第68回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門最優秀撮影賞を受賞、第56回シカゴ国際映画祭ニュー・ディレクター・コンペティション部門、第21回東京フィルメックスコンペティション部門などにノミネートされた。

野原 位(のはら ただし)
1983年生まれ、栃木県出身。2009年東京藝術大学大学院映像研究科監督領域を修了。 修了作品として初の長編作品『Elephant Love』(09)を監督。濱口竜介監督作品の助監督などを務め、共同脚本・プロデューサーを担当した『ハッピーアワー』(15/ 濱口⻯介監督)ではロカルノ国際映画祭脚本スペシャルメンションおよびアジア太平洋映画賞脚本賞を受賞。また黑沢清監督の『スパイの妻』(20)では濱口監督とともに共同脚本として参加。劇場デビュー作となる『三度目の、正直』が第34回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された。


■プログラム内容  派遣期間:2023/2/16-2/21
監督3名は、渡航前に事前準備の講義を受講、各自準備している新企画のピッチングアドバイスを受けブラッシュアップしたうえで現地へ向かいます。 派遣中は「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」に文化庁が設ける「ジャパン・ブース」を活動拠点とし、講義、交流会、企画のピッチの機会を通じてプロデューサー、セールスエージェント、映画祭プログラマーなど業界プロフェッショナルとの関係構築を深めます。また、映画祭期間中に配布される業界紙に広告掲載を予定しています。 そのほかマーケットスクリーニングやセミナー、インダストリーセッションには各自の興味関心に合わせて参加いただきます。

【主 催】文化庁
【事務局】公益財団法人ユニジャパン 
【お問い合わせ】ユニジャパン ジャパン・ブース事務局
〒104-0045 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル15階
TEL:03-6226-3022 E-mail:office@unijapan.org

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