文化庁事業「令和6年度日本映画の海外発信事業」の一環として、ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーションにおいて、ベルリン国際映画祭及び併設見本市へ派遣する映画監督3名が決定しました。
本事業では、この数年国内外においてめざましい活躍をみせている若手日本人映画監督を対象に参加を募り(*)、審査を行った上で3名の監督を選抜しました。
選抜された荒木伸二監督、草場尚也監督、串田壮史監督は、第75回ベルリン国際映画祭及び併設見本市「ヨーロピアン・フィルム・マーケット2025」に現地参加し、プロモーション活動を行うことにより、自身の知名度の向上及び国際的な業界関係者とのネットワークの構築を図ります。映画祭・見本市の視察を通し国際的な映画産業への見識を深め、今後の国内外での活動の糧としていただくとともに、後日この機会に得た学びを映画製作者へ共有していただく予定です。
(*)本事業への応募条件は、令和3年以降に国内外の対象映画祭の長編部門に出品実績があり、劇場公開した長編監督作品が3本以内の日本人映画監督で、参加時にピッチする企画(アニメーション、ドキュメンタリーを除く)があることとしました。
「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」は、文化庁より公益財団法人ユニジャパンが委託を受け、運営等を行っております。
■参加する映画監督 ※五十音順
荒木伸二監督
1970年東京生まれ。東京大学教養学部表象文化論科卒。卒論はジャックリヴェット。2016年、テレビ朝日シナリオ大賞、MBSラジオドラマ大賞、伊参映画祭シナリオ大賞などシナリオ賞を数多く受賞。2017年、木下グループ新人映画監督賞の準グランプリを受賞し長編映画の開発を開始。2020年、初監督長編映画『人数の町』が公開。モスクワ映画祭、バンクーバー映画祭に正式招待。シカゴ・アジアンポップ映画祭では、オープニング作品。その後もフランクフルトNipponConnection、台湾高雄映画祭、リーズ国際映画祭などの映画祭にて上映。韓国では一般公開。2024年、長編映画第二作『ペナルティループ』が公開。ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ファンタジア国際映画祭、どちらもインターナショナルコンペティション部門に招待。ファンタジアでは、編集賞、音楽賞、観客賞銅賞、三冠を達成。
草場尚也監督
1991年長崎生まれ。大分大学教育学部卒業後、映画監督を志し上京。映画美学校入学後、高橋泉に師事。卒業後は映像制作会社に入社し、プリプロ・撮影・ポスプロに携わる。会社を休職して2019年に製作した自主制作映画『スーパーミキンコリニスタ』がぴあフィルムフェスティバルで2冠、北京国際映画祭の注目未来部門に招待されるなど、国内外の映画祭で反響を呼び、劇場公開。2024年、初の劇場用⻑編映画『雪子 a.k.a』を製作、海外の映画祭へ参加。国内では2025年1月よりユーロスペースほか全国での劇場公開が決定している。
串田壮史監督
1982年大阪生まれ。ピラミッドフィルム所属。長編デビュー作『写真の女』(20)は、世界中の映画祭で40冠を達成し、7カ国でのリリースが決定。同作でS K I Pシティアワードを受賞して製作された『マイマザーズアイズ』(23)は、イギリス最大のホラー映画祭・ロンドン フライトフェストで《Jホラー第3波の幕開け》と評され、世界に向けて配給が行われている。長編第3作の『初級演技レッスン』(24)はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭のオープニング作品として企画・製作された。
■プログラム内容 派遣期間:2024/2/13-2/19
監督3名は、渡航前に事前講義を受講、各自準備している新企画のピッチングアドバイスを受けブラッシュアップしたうえで現地へ向かいます。派遣中は「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」に文化庁が設ける「ジャパン・ブース」を活動拠点とし、講義、交流会、企画のピッチの機会を通じてプロデューサー、セールスエージェント、映画祭プログラマーなど業界プロフェッショナルとの関係構築を深めます。また、映画祭期間中に配布される業界紙に広告掲載を予定しています。その他マーケットスクリーニングやセミナー、インダストリーセッションには各自の興味関心に合わせて参加いただきます。
■本件のお問い合わせは下記「ジャパン・ブース事務局」までお願いします
【主 催】文化庁
【事務局】公益財団法人ユニジャパン
【お問い合わせ】ユニジャパン ジャパン・ブース事務局
〒104-0045 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル15階 TEL:03-6226-3022 E-mail:
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