ベルリン映画祭・マーケット2010 レポート (2)
- ヨーロピアン・フィルム・マーケット( European Film Market )
マーケット参加者の全体的な意見として、昨年より参加者が増えた印象を受けたようだ。
ただし、参加者の増加が直接的に日本映画のセールスにつながったという声は少なかった。
また、ヨーロピアン・フィルム・マーケットは実質的に9日間行われるが、マーケットの半ば過ぎた頃には参加者が激減したため、マーケット期間の長さは見直しが必要という印象を受けた。
- ベルリン国際映画祭
日本映画で後半上映された作品は『パレード』『ゴールデン・スランバー』『京都太秦物語』『宇宙ショーへようこそ』等が上映された。ほとんどの作品の上映で会場は満員になり、また上映後のQ&Aでも積極的に質問がでるなど、ベルリンでの日本映画の人気の高さがうかがわれた。

舞台挨拶に立つ『京都太秦物語』の関係者と立命館大学の生徒たち
上映後、サインの要求に応える舛成孝二監督(写真右)ら『宇宙ショーへようこそ』関係者
- 日本映画の受賞結果
記念すべき60周年を迎えるベルリン国際映画祭で日本映画が複数の賞を受けるなど、日本映画界にとっては明るいニュースが相次いだ。
映画祭開催前から決定していた山田洋次監督の「特別功労賞」。受賞式と同日にクロージング上映された『おとうと』主演の吉永小百合さんとレッドカーペットを歩いた。10年前に市川崑監督が同賞を受賞しており、山田監督は受賞スピーチで「亡き市川崑監督にこの賞を捧げます」と語った。
また『キャタピラー』で最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶさんは残念ながら授賞式には立ち会えなかったが、代わりに若松孝二監督が登壇し、若松監督の携帯電話に送られてきた寺島さんのメッセージを読み上げ、会場を沸かせた。
パノラマ部門に出品された『パレード』(行定勲監督)は国際批評家連盟賞を受賞。昨年フォーラム部門で同賞を受賞した『愛のむきだし』に続き、日本映画が2年連続での受賞となった。
『パレード』の関係者は既に帰国していたので、パノラマ部門プログラマーのAndreas Struck氏が代わりに賞を受けた
ベルリン映画祭・マーケット2010 レポート (1)はこちらから



